収納と動線、どっちを優先する?

自由設計で家を建てる場合、できるだけ間取りがまだ変更できる段階でご相談いただいけるようお勧めしています。
以前、収納コンサルティングでこんなことが話題になりました。

キッチンへの動線を優先すると、パントリーを作るスペースがなくなる。
収納と動線、どっちを優先しよう?というもの。
設計士さんには両方ご提案いただいているそうで、私にセカンドオピニオンを求められました。

家族構成や奥様もフルタイムでお仕事をされている状況からすると、
食材のまとめ買いや水のストックなど、キッチンに収納したい物が多く、システムキッチンと家電食器棚だけでは入り切りそうもありません。

でも、廊下からまっすぐにキッチンに入ってこられる動線は魅力的。
毎日のことでこの先ずーーーっと続くので、この動線は捨てがたい。
どちらの間取りにしてもメリットデメリットはあります。

このお宅の状況だと、キッチンの使い勝手や必要なところにあふれずきちんと収納したいのであれば、収納の方に少し軍配が上がるかな~という気はしました。

ただ、動線を優先しても、ドアの開閉の向きを変えたり、ドアを引き戸に変えることで、キッチンに少しスペースの余裕を作れます。
パントリーでなくても、市販の収納家具で180センチ程度の高さのワゴンなどを設置して収納量を確保することも可能です。

そう、パントリーにこだわる必要もないのですね!
できれば無駄な動きはなくしたい・・・。

若いうちはいいけれど、この家で基本的に高齢者になっても暮らすのです。
動線を優先した場合、それでも収納量を確保できる方法を考えましょう。

もちろん収納量や見た目のスッキリ感を優先してもかまいません。
要は程度です。

快適な暮らしには片付けやすいことは重要です。
無駄な動きや時間、労力がかからないことも。
とても大切なところなので、じっくり考えたいですね。

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